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地域課題をビジネスで解決するマッチングイベント『地域課題をビジネスチャンスに。』のご紹介

DMO, ECサイト, イベント

地域課題を解決するビジネスマッチングイベント

人口減少が始まってから、地方では様々な地域課題に直面しています。いや、これまであった課題が、人口減少により危機感を覚え、浮き彫りになったと言う方が正しいのでしょうか。ここ数年、全国の地域課題を解決する様々なイベントが都内やオンラインで盛んに行われています。今回、弊社も参加している株式会社あわえさんのイベントを、参加企業の視点からご紹介したいと思います。

『地域課題をビジネスチャンスに。』自治体×企業マッチングイベント

株式会社あわえさんが主催するマッチングイベントは、2021年4月までに19回程開催されています。コロナ以前は、都内のイベントスペースで開催されていた様ですが、コロナ以後はオンラインでの開催となっています。

何度か参加した弊社が感じた事は、毎回盛り上がるマッチングイベントだと言う事です。以前リアルイベントで開催されていた時を思い出すと、200〜300人ほどのビジネスマンが参加していた様な気がします。この参加者を前に、各地域の自治体が地域性と地域課題をプレゼンし、最後に興味ある自治体とご挨拶という流れですが、人が多い時は待ち時間に時間を取られ、イベント終了になる事もあったほどです。

このイベントの秀逸な視点は、地域の問題と解決できるビジネスのマッチングと言う事です。この視点に気づく地域は、企業から人気の自治体になりますが、サテライトオフィスの誘致一本槍の自治体は第三者から見て人気がない様に見えます。企業側もメリットがないと地域を選ぶ理由にならいと言う事ですね。実際にサテライトオフィス誘致のマッチングイベントにも参加した事がありますが、イベントの盛り上がり方に天と地ほどの差があった感覚を覚えています。

地域課題の具体例

参加自治体がプレゼンする地域課題は、人口減少に関連する課題や、IT関連の課題が多いので共通課題が多くあります。ですが、地域特性による課題もあります。農林水産業の1次産業が強い地域、職人が多く様々な技術を有する地域、大学などの教育機関との連携ができる地域など、地域の特性より課題も様々です。以下に、地域課題と主なソリューションを纏めました。

1)産業系の課題(=外資を稼ぐ課題)

産業系課題については、比較的自治体とイベント参加企業で相互メリットがある課題が多いです。地域産業では、モノを作る事には前向きですが、IT系、ブランディング・PR系、営業活動などを苦手とする地域が多い様です。ハード面が得意で、ソフト面が苦手と行った所でしょうか。

  • 1次産業問題
    • 地方は1次産業が活発ですが、人口減少によるスマート農業推進や、イノシシなどの害獣問題が悩みの種です。ドローン活用や農産物管理システムを提供している企業、もしくは検証したい企業にとってはマッチングの角度が高い自治体が多いと思われます。

  • 6次産業化問題
    • 前述している通り、地方には農林水産業の生産企業や小規模事業者が多いです。これまでは、農協や卸業者に販売していましたが、EC(インターネット販売)の普及や、利益率の向上を考えると、エンドユーザーや小売店に直接販売する6次産業化を進める考えが増えています。マッチングイベントで話を伺うと、6次産業化で一番の問題はマーケティングです。販路拡大(営業活動)、プロモーション、ブランディングといったマーケティング活動が苦手な企業が多く存在します。弊社でも地域のメーカー企業と一緒に取り組み、EC販売を伴奏型でサポートしています。マッチングイベントでも、話が盛り上がりやすい問題の一つです。

  • 観光産業問題
    • 観光産業もマーケティング問題がありますが、それ以上に大きいのが、リブランディングや地域資源の活用です。かつて栄えた温泉観光地が時代と共に衰退し、新たな観光資源を作り再出発したいと言った問題がマッチングイベントで上がります。地域の観光資源、誰に価値があり、どの地域まで影響があるかなどの分析や戦略構築から入れる企業とマッチング角度が高いと思います。弊社も観光マーケティング戦略でDMO様をサポートさせて頂きました。

  • IT活用問題
    • IT活用問題で、よく聞く事はDX(デジタルトランスフォーメーション)です。DXまで行かなくとも、効率的に仕事が進められる様なIT化を望んでいる様です。申請システム、クラウド、オンライン会議ツール、セキュリティ問題などの課題がある様です。

  • 人材不足問題
    • 人口減少に伴い、地域の労働人口も深刻になっています。労働力(生産者)を補填する為のICT化、IT知識の底上げに対する人材育成、一風変わった課題としては事業継承問題もあります。

  • その他
    • シャッター街化した商店街の活用、地域教育機関との連携、などの問題もあります。

2)地域持続系の課題(=地域を維持する為の課題)

地域持続系課題については、人口減少が原因となり様々な課題が出てきました。人口減少の原因になる就業問題、人口減少するにつれて空き家が目立ち、交通手段も削減され、地域の行事や環境保全にも影響が出ます。人口減少の悪循環は全国ほとんどの地域の課題です。

ちなみに稀に人口が移住者により増加している地域もあります。宮城県富谷市は、合併なく純増している自治体です(2021年4月現在 昨年対比より)。新しい町で仙台市ベッドタウンの様な立地条件、人口が増えて新しい商業施設が立つ、若い世帯の方が住みやすい環境があるなどの理由があると思われます。他にも沖縄県宮古島は、他県からの移住者により住宅が足りなくなるほどです(新型コロナ流行前の情報より)。これらは稀有な例として上がります。

  • 就業問題
    • 人口減少の原因に直結する就業問題。特に若年者に人気の求人が無い地域では、仕事を求めて地域を出ることがあり、人口減少に拍車をかけていると自治体の方は考えている様です。主婦向けテレワークの仕事不足もよく出て来る課題の様です。

  • 空き家問題
    • 全国どの地域でも問題になっている空き家問題。空き家の情報発信、空き家の活用方法など様々な面の課題を有しています。空き家になると人が管理しない為劣化が激しく、設備も古い物件になると若者も借りなく、空き家の悪循環に陥ります。空き家の活用方法はどの地域でも欲しているソリューションと思われます。

  • 交通手段問題
    • 人口減少に伴い公的交通手段が減り、高齢化による自動車運転の危険性もあり、交通手段は大きな課題の一つです。日常の交通手段だけではなく、観光産業においても大きな悩みの種になります。AIによる自動運転、カーシェアリング、レンタサイクルなど求められています。

  • コミュニティー問題(環境保全/行事の担い手)
    • 町を掃除する作業や祭りの行事を運営する事務局など、地域の助け合いで成り立っていた事が成立しない状況に陥っています。サテライトオフィスなどの誘致などで、他の地域から移住者を募集している自治体も良く耳にします。少人数で地域のマラソン主催する為に、ビーコンを活用しスタッフを削減した例などあります。

  • ITリテラシー問題
    • 人口減少をITの利便性により解決しようとする自治体もありますが、そもそもの問題でITリテラシーの弱さがあります。地方の高齢化社会では、フィーチャーフォン(ガラケー)を利用する年配の方も珍しくはなく、IT化を進める前に住民のITリテラシーの向上が必要となります。

  • 防災問題
    • 大雨、台風、地震などの防災に対する対策も、災害が多い日本では大きな問題です。防災に対する取り組みも自治体が求めているソリューションです。

地域課題の解決に向けて動けていますか?

地域課題を解決するために、この様なイベントを活用して良き出会いを見つけてみては如何でしょうか。特に地域内で解決できない課題は、他地域の協力を得る事も大事です。今抱えている課題は、他の地域で既に解決している課題かもしれません。イベントに出店せずとも、まずは参加して見るもの一つの手でしょう。


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